一人暮らしを始めると、電気代は毎月の固定費の中でも大きな割合を占めるものです。しかし、一人暮らしの場合、契約しているアンペア数によっては、同時に使える家電の数が限られていることもあります。ブレーカーが落ちてしまうと、不便だけでなく、電気代も無駄にかかってしまいます。そこで今回は、一人暮らしに適したアンペア数の選び方や、ブレーカーの落ちない節電術についてご紹介します。
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アンペア数とは?
アンペアとは、電気の流れる量を表す単位です。一般的な家庭用の電力契約では、10Aから60Aまでの間で、自分の使う電気量に合わせて契約することができます。契約アンペア数が高ければ高いほど、同時に使える家電の数が増えますが、その分基本料金も高くなります。逆に契約アンペア数が低ければ低いほど、基本料金は安くなりますが、家電の同時使用が制限されます。
一人暮らしに適したアンペア数は?
一人暮らしの場合、契約アンペア数は20Aから30Aが目安です。部屋の広さや家電の種類や使用頻度によっても異なりますが、一般的な家電の使い方であれば、この範囲で十分です。以下に主な家電の消費アンペア数を示します。
電子レンジ(30Lクラス) | 15A |
オーブン/卓上IHクッキングヒーター | 14A |
食器洗い洗浄機/炊飯器(5.5合炊飯時)/ドラム式洗濯乾燥機(乾燥時) | 13A |
ドライヤー(強) | 12A |
電気ケトル/掃除機(強) | 10A |
電気ストーブ | 9.9A |
エアコン(暖房) | 6.6A |
冷蔵庫(450Lクラス) | 2.5A |
TV(液晶42型) | 2.1A |
照明 | 1A |
この表から分かるように、消費アンペア数が高い家電は一時的に使用するものが多く、常時使用するものは比較的低いです。例えば冷蔵庫や照明やエアコンを同時に使用しても、合計10.1A程度です。ここに電子レンジやオーブンなどを加えても、20A以内で収まります。しかし、さらに炊飯器やドライヤーなどを同時に使うと、20Aを超えてしまいます。このように、一人暮らしでも家電の同時使用が多い場合は、30Aの契約がおすすめです。逆に家電の同時使用が少ない場合は、20Aで十分です。
ブレーカーの落ちない節電術とは?
契約アンペア数を見直すことで、基本料金を節約することができますが、それだけでは電気代は安くなりません。実際に使った電気量に応じてかかる電力量料金も節約する必要があります。そのためには、ブレーカーの落ちない節電術を身につけることが大切です。以下に具体的な方法を示します。
- 家電の使用時間や頻度を減らす
- 家電の設定温度や風量などを適切に調整する
- 家電のメンテナンスや掃除をこまめに行う
- 省エネ機能やタイマー機能を活用する
- 節電グッズや遮熱カーテンなどを利用する
- 電力会社やプランを見直す
まとめ
これらの方法は、ブレーカーが落ちることを防ぐだけでなく、電気代を節約する効果もあります。一人暮らしでも快適に暮らすためには、自分の生活スタイルに合わせて、適切なアンペア数と節電術を見つけることが大切です。
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